GANISH 〜フンザ最古の村・ガニシュ〜   GANISH 〜フンザ最古の村・ガニシュ〜 GANISH 〜フンザ最古の村・ガニシュ〜 GANISH 〜フンザ最古の村・ガニシュ〜 GANISH 〜フンザ最古の村・ガニシュ〜 GANISH 〜フンザ最古の村・ガニシュ〜 GANISH 〜フンザ最古の村・ガニシュ〜
 

 

 

■HISTORY



フンザ最古の村・ガニシュは、1,100年の歴史を持っており、
その先祖はシガル(スカルドゥの近くにある村)からやって来たと言われています。
当時この土地にはフンザ王国すらなく、ガニシュの人々はこの土地を訪れる人の唯一の安息の場としてにぎわっていました。

GANISH(ガニシュ)という村の名前は、
当時この村が中国方面、カシミールやギルギット方面、スカルドゥやラダック方面の
3方向へ伸びる街道の交差する場所であったことから、
フンザの言語であるブリシャスキー語で「三叉路」を意味する「GANE NASHI(ガネ ナシ)」を由来に名付けられたとも、
金の採掘が盛んであったことから
ブリシャスキー語で「金」を意味する「GANES(ガネス)」を由来に名付けられたとも言われています。
(ヒンドゥー教の学問・商売の神である象の頭を持つ神・ガネーシュの名前が村の由来であると勘違いされている方がいますが、
それは全く根拠のない、作り話です。 )

現在ガニシュに住むのはほとんどがイスラム教・シーア派の人々ですが、
イスラム教がこの土地に広まったのは500年前のことで、
それまでは「ボヨ」と呼ばれる想像上の生き物を祭るような、自然崇拝が主立った宗教でした。
現在もガニシュに残る3,500年前に描かれたと言われている岩絵には、
不思議な姿形をした生き物の絵が残されており、
ガニシュの人々が未知の生き物をあがめ、畏れていたらしいことがわかります。
イスラム教は、500年前、イラン・アフガニスタン方面より二人のピール(聖者)が訪れて布教を始めたことにより広まりました。
イスラム教を広めたこの二人のピールの墓は、
ナガルのグルメットという村と、ギルギットにほど近いダニョールという村に現在も残されています。
二人のピールが布教したイスラム教はシーア派だったのですが、
イスラム教がこの土地に根付いたその100〜150年後、さらにもう一人のピールがこの土地を訪れ、
現在のフンザの主たる宗派となるイスマイリー派の布教を始めました。
この時、フンザに住むほとんどの人々がイスマイリー派に改宗したのですが、
当時ガニシュで最も力を持っており、それまでにイスラム教シーア派についての学も積んでいた一族は
それまでに学んできた宗教観を放棄するのは好ましくないとしてイスマイリー派への改宗を拒否し、
その結果、フンザにおいてガニシュだけがシーア派の人々の住む村として現在に残ることになりました。

ガニシュはフンザ最古の村であるだけに、上記で紹介した他にも、様々な歴史的なストーリーを持っています。
ガニシュを訪れ、村の長老達に声をかければ、きっと、ガニシュの歴史や文化についての興味深い話が聞けることと思います。
フンザに、そしてガニシュに興味をもっていただいた方はぜひ、
ガニシュでこの土地の歴史の一端に触れてみてください 。

 

 
知ってください、ガニシュのこと。
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