■木造のモスク

ガニシュには、7つの木造のモスクがあります。
モスクとはイスラム教の建物で、お寺のようなもの。
ムスリム（イスラム教徒）は、1日に5回お祈りをするというのは有名ですが、モスクはその祈りの場として使われています。
ガニシュにある7つの木造のモスクは、いずれも500年の歴史を持つ、 古い古い建築物。
その表面には細かな彫刻が施されており、当時の彫刻職人の、技術の高さを知ることができます。
イスラム教の建物であるモスクですが、この木造のモスクの表面に施されている彫刻のデザインは、
カリマバードにあるバルティットフォート同様、チベット文化の影響を受けており、
フンザ王国が、チベット文化圏との交流を持っていた、ということを改めて確認することができます。
また、これらの木造のモスクは、保存状態も良く、当時の歴史を知る重要な遺産であるとして、
2002年、ユネスコより、Asia Pacific Heritage Awardを受賞しました。