■見張り塔
ガニシュはかつてのフンザ王国の仇敵であるナガル王国と接しており、
フンザ川を挟んではいるもののその距離は僅かで、まさに敵の目と鼻の先に位置する場所に広がっていました。
そのため防衛のための設備を整えることは必須で、
何よりも、敵の攻撃をいち早く察知するために、3つの見張り塔が立てられました。
争いのための建物であるために、美しい装飾を施した木造建築ではなく、
石組みのがっしりとした、素朴ながらも頑丈な作りになっています。
現在もこの見張り塔は、他よりも抜きん出て高い建物としてそびえ立っており、
ガニシュの象徴のような形で、堂々とその姿を見せています
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